こんにちは、かじつとむです。
みなさんは仕事のさまざまな課題について要因を考えたことはあると思います。
しかし、要因を見つけてもその対策を考えるのは難しいと思います。
そこで、今回は問題の対策を考えるための視点について解説します。
この方法はトヨタをはじめ、多くの自動車業界で行われている方法となります。
この記事を読むことで以下のことがわかります。
- 問題の対策をどのような視点で見れば良いかわかる
- 対策を考えるヒントが得られる
またこのような問題解決の方法は「トヨタ 仕事の基本大全 (中経出版)」という本を参考にしております。
もし興味があるのであればこちらの本をご参照ください!
それではいってみましょう!
【トヨタ流】問題の対策を考えるための視点:結論
問題の対策を考えるための視点は以下の10個になります。
- 転用
- 借用
- 変更
- 拡大
- 縮小
- 代用
- 入れ替え
- 逆用
- 結合
- 削除
それぞれの視点について詳しく解説します。
問題の対策を考えるための視点 その1:転用
問題の対策を考えるための1つ目の視点は、転用です。
転用とは、本来の目的とは違う用途に使うという意味です。
たとえば、本に書いてあった営業の仕事術を技術系の仕事に使ったり、技術的な問題解決法を経営企画の仕事で使ったりすることです。
このようにあるところで使われている対策を、自部署などの別のところで使うことで対策にならないか検討します。
問題の対策を考えるための視点 その2:借用
問題の対策を考えるための2つ目の視点は、借用です。
借用は、似たような着想を使って対策を検討します。
たとえば、応用できそうなビジネスモデルを参考に対策を検討したり、過去と同じような課題の解決方法から対策を発想します。
このように別のところからアイデアを借用することで、対策になるのかを検討します。
問題の対策を考えるための視点 その3:変更
問題の対策を考えるための3つ目の視点は、変更です。
変更は、一部もしくはすべてを変えてみたら対策となるか検討することです。
たとえば、人の動きを一部変えたり、設備の条件を変えたりして効果があるか考えます。
ただし、変更を考える場合は変更したときの副作用はどのようなものか検討しましょう。
変更した結果、問題は解決したが、別の問題が発生する可能性があります。
よって、変更を加える場合は必ずその副作用を検討し、その対策も考えていく必要があります。
また、変更しても効果がない時はすぐにもとに戻しましょう。
変更したものに対して、さらに変更を加えてしまうとどの状態が標準であるのか不明になってしまい、何が悪さをして問題になったのかわからなくなってしまうからです。
なので、変更によって効果が見られなかったら、必ず現状復帰を行ってから再度問題の対策を検討します。
このように何かを変えることで対策になるのかを検討します。
問題の対策を考えるための視点 その4:拡大
問題の対策を考えるための4つ目の視点は、拡大です。
拡大は何かを大きくしたり、長くしたら対策になるのかを考えます。
たとえば、工場の作業性を良くしたいという問題があった場合、作業スペースを大きくして作業性を良くしたり、製品を大きくして使いやすくすることなどを検討します。
また、時間や頻度を増やすことも1つの対策案になります。
このように何かを大きくしたり、長くしたり、増やしたりすることで対策になるのかを検討します。
問題の対策を考えるための視点 その5:縮小
問題の対策を考えるための5つ目の視点は、縮小です。
縮小は、何かを小さくしたり、短くしたら対策になるのかを考えます。
たとえば、工場の作業性を良くしたいという問題に対して、作業スペースを小さくし、その作業に使う道具をそのスペースに設置することを考えます。
こうすることで、作業や道具を探すための移動が少なくなり、より効率の良い作業性を見出すことができます。
また、時間を短くしたらどうなるか、頻度を少なくしたらどうなるかなども縮小という視点で対策を考えることになります。
このように、何かを小さくしたり、短くしたり、少なくすることで対策になるのかを検討します。
問題の対策を考えるための視点 その6:代用
問題の対策を考えるための6つ目の視点は、代用です。
代用は、ある作業を別の人がやってみたらどうなるか、別のもので作業してみたらどうなるかを検討することです。
たとえば、仕事全体に対して時間がかかりすぎる場合は、その一部を他の人にやってもらったりすることです。もしくは、開発品で従来の材料でうまくいかなかった場合、別の材料でやってみるといった具合です。
このように、何かを代用することで対策になるか検討します。
問題の対策を考えるための視点 その7:入れ替え
問題の対策を考えるための7つ目の視点は、入れ替えです。
入れ替えは、状況や状態、場所を入れ替えたらどうなるのかを検討します。
たとえば、工場のレイアウトを変えた理、人の配置を入れ替えたら作業性が上がるのかを検討します。
また、作業手順を入れ替えたら仕事が楽になるといったことも対策となります。
このように、何かを入れ替えることで対策になるのかを検討します。
問題の対策を考えるための視点 その8:逆用
問題の対策を考えるための8つ目の視点は、逆用です。
逆用とは、目的とは反対の用途で利用することです。
たとえば、作業の順番を逆にするとか、作業者と管理者の立場を逆にすることで対策になるのかを検討します。
このように、何かを逆にすることで対策になるのかを検討します。
問題の対策を考えるための視点 その9:結合
問題の対策を考えるための9つ目の視点は、結合です。
結合は、何かと何かを組み合わせることで対策なるのかを検討することです。
たとえば、ある人とある人を組合せて仕事をさせたり、いろんなアイデアを組み合わせることで対策になるのかを検討します。
このように、組み合わせることで対策になるのかを検討します。
問題の対策を考えるための視点 その10:削除
問題の対策を考えるための10つ目の視点は、削除です。
削除は、何かをやめてみることで対策になるのかを検討します。
たとえば、今までやってきた作業をやめてみたらどうなるか、毎週行っている会議をやめてみたらどうなるかといった具合です。
このように、何かをやめてみたり、なくしてみたりすることで対策になるのかを検討します。
【トヨタ流】問題の対策を考えるための視点:まとめ
いかがでしたでしょうか?以下まとめです。
- 問題の対策を考えるための視点は「転用」「借用」「変更」「拡大」「縮小」「代用」「入れ替え」「逆用」「結合」「削除」の10項目ある
みなさんも、この記事を読んで問題の対策を考えることができたら幸いです。
またこの他にも、トヨタ流の問題の要因分析やコミュニケーション術、行動力などを知りたいという方がいるのであればぜひ「トヨタ 仕事の基本大全 (中経出版)」を手に取ってみてください!
最後までのこの記事を読んでいただきありがとうございました!
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