こんにちは、かじつとむです。
前回は会社の決済書の概要について説明しました。
今回は、決算書で重要な書類の1つである貸借対照表について解説します。
この記事を読むことで以下のことがわかります。
- 貸借対照表について理解することができる
- 貸借対照表の読み方について理解できる
それでは、いってみましょう!
貸借対照表(B/S)を理解するべきポイント
貸借対照表を理解する上で必要なポイントは4つあります。
- 財産の状況がわかる
- バランスシートである
- 項目によって、左右にグループ分けをする
- 借方と貸方は一致する
貸借対照表は会社が持っている財産の残高を記録した書類です。
よって、会社には一体どれくらいの財産があるのかわかります。
たとえば、借金をしている会社の場合、たくさんの財産を保有していてもそれ以上に借金があれば財産は実質ゼロです。
このように、財産の状況をまとめたものが貸借対照表となります「。
貸借対照表は、英語でバランシシートと言います。この頭文字をとって貸借対照表はB/Sと呼ばれます。
ぜひ、貸借対照表はバランスシートまたはB/Sと表記されることを覚えておきましょう!
貸借対照表は項目によって左右にグループ分けをして表記します。
左側に資産をまとめ、右側に負債と純資産をまとめます。
ここで、貸借対照表の左側のことを借方といい、右側のことを貸方ということを覚えておいてください。
この借方(資産の合計金額)と貸方(負債と純資産の合計金額)は必ず一致します。
ここまでが、貸借対照表を理解すべきポイントです。
貸借対照表(B/S)の資産・負債・純資産
貸借対照表の資産・負債・純資産について説明します。
貸借対照表(B/S):資産とは
資産とは、会社が持っている現金や建物などの財産のことをいいます。
資産には、資金の回収期間によって流動資産か固定資産に分類されます。
流動資産は、短期的に資金が回収できる資産のことをいいます。
短期的というのは、だいたい1年くらいで資金回収ができるものと考えてください。
たとえば、資金そのものである現金、売ることですぐに現金化できる商品、あとは営業先との取引で発生した未回収金である売掛金などが流動資産になります。
固定資産は、流動資産以外の資産で資金回収が1年以上かかる長期的なお金をいいます。
たとえば、会社の事務所として使われている建物、社有車として使われている車やパソコン等の備品などが固定資産になります。
また、流動資産でいう現金や商品、固定資産である建物や車などのわかりやすく分類したものを勘定項目といいます。
資産や負債などを勘定項目で分類することで、資産や負債の詳細についてわかるようになります。
貸借対照表(B/S):負債とは
負債とは、会社が返さなければいけない債務のことをいいます。
負債も、資産と同様に返済期間によって流動負債か固定負債に分類されます。
流動負債は、返済期間が短期の負債のことをいいます。
たとえば、商品を仕入れる際に後で払わなければならない買掛金や、1年以内に返済しなければいけない短期借入金などが、流動負債となります。
固定負債は、流動負債以外の負債で、返済が1年以上かかる長期的なお金をいいます。
たとえば、返済期間が1年以上かかる社債や長期借入金などを固定負債となります。
貸借対照表(B/S):純資産とは
純資産とは、返済が不要な資金のことをいいます。
純資産は、株主資本であるかそれ以外かという分類が重要になっていきます。
株主資本とは、社長が会社に入れたお金や経営活動で発生した利益等のお金のことをいいます。
たとえば、会社を作る際に入れたお金の資本金や今まで経営活動によって発生した利益の積み重ねである利益剰余金が、株主資本となります。
株主資本以外の純資産は、資産でも負債でもない項目として扱われます。
たとえば、評価換算差額や新株予約権などがあげられます。
【会社の財産を知る】貸借対照表(B/S):まとめ
いかがでしたでしょうか?以下まとめです。
- 貸借対照表は会社が持っている財産の残高を記録した書類
- 貸借対照表は、英語でバランシシートと言い、B/Sと呼ばれる
- 貸借対照表は、左側に資産をまとめ、右側に負債と純資産をまとめる
- 貸借対照表の資産の合計と、負債と純資産の合計は一致する
みなさんも、この記事を読んでぜひ貸借対照表を読んでみたり、会社の財産の状況を理解したりしてみてください!
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